眼科の診療
ペットの眼科検診はじめました
動物にとって眼は飼い主様とコミュニケーションをとったり、大好きなオモチャを追いかけたりと、とても大切な器官です。しかし、眼は直径2㎝ととても小さいため、眼の異常に気付かないまま病状が進行してしまっている場合もあります。他の疾患と同様に眼の病気も早期発見・早期治療が重要ですので、定期的な眼の健康診断をお薦めします。
眼科検診の主な流れ
眼科検診は半日お預かりしての検査となるため完全予約制です。
まずはお電話いただくか直接受付窓口にてお問い合わせください。また当院の患者様を診察対象としているため初診の方はまずカルテの登録が必要です。その際初診料が必要となりますのでご了承ください。(絶食・絶水の必要はありません。)
眼科検診Aコース(前眼部の検査) 3500円(税抜き価格)
①検眼鏡検査
ペンライト スリットランプ
ペンライトやスリットランプ等の検査機器を使用して前眼部の異常を検出します。特にこの検査では角膜疾患・ぶどう膜炎・白内障や水晶体脱臼などの診断を行います。
②角膜検査
フルオレセイン染色
フルオレセイン染色をして角膜潰瘍(角膜表層の傷)がないか、また鼻涙管が正常に開存しているかどうかを確認します。
③涙液量測定検査
涙液量測定検査
シルマー試験紙を使用して眼から産生される涙液量を測定します。ドライアイや涙の量が減少する内分泌疾患の診断を行います。
④眼圧検査
眼圧測定検査
眼球内圧を測定することで緑内障の診断を行います。特に緑内障による高眼圧症が数日間続くと失明するリスクも生じるため、病気の早期発見・治療にはこの眼圧測定は必要不可欠な検査です。
眼科検診Bコース(前眼部・後眼部の検査) 5500円(税抜き価格)
①~④プラス
⑤眼底検査
倒像検眼鏡検査 クリアビュー
眼底を倒像鏡やクリアビューで確認することで眼の裏側の網膜の状態を確認します。特に網膜変性や網膜剥離、緑内障などではこの眼底検査が非常に重要な所見となります。
⑥網膜スクリーニング検査
網膜スクリーニング検査
眼に青・赤色の光を数秒間照射して瞳孔径を確認することで網膜や視神経の状態を確認することが可能です。特に突発性後天性網膜変性(SARDS)や進行性網膜委縮症(PRA)の診断には重要な検査です。また盲目の際にその原因が眼なのか、視神経や脳に問題があるのかを鑑別するのに役立ちます。